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遺伝子診断サプリメントとは何なのか?遺伝子差別社会の到来を予感させる驚異のサービス

2015年1月8日

遺伝子とは我々の体の設計図のようなものだ。

それでは「遺伝子診断サプリメント」とは何なのか?遺伝子を診断?サプリ??

そんなわけで、その詳細についてレポートしよう。

遺伝子診断サプリメントとは?

遺伝子診断サプリメントとは、より健康的かつ効果的にサプリを摂取するために、まず自分の遺伝子を診断して、自分の体質に合ったサプリメントをオリジナルブレンドしましょうね、ってことだ。

遺伝子診断サプリメントを手に入れるには、まずは遺伝子を検査する必要がある。

遺伝子検査を申し込み、専用の検査キットを使って口の内の粘膜を採取し返送する。

そうすると、後日専門機関が調べた結果が送られてくる。検査結果に基づいて成人病などの発症リスクを解析。自分の遺伝的体質に合ったサプリを提案するのだ。

 

日本ではメジャーなところだとDHCとファンケルがサービスを提供している。

DHCの遺伝子検査サービスでは「自分の体質」や「体質に合った効果的なダイエット」「オススメのサプリ」などのレポートが送られてくる。

ファンケルの遺伝子検査サービスでは、オススメのサプリメントはもちろん、遺伝的な病気のリスクや専門家からのアドバイスなどのレポートが送られてくる。

 

これらふたつのサービスには明確な違いがある。

DHCが調べる遺伝子は3種類の肥満関連遺伝子、そしてレポートはダイエットや健康にかかわるもの。つまり健康的に美しくダイエットしたい若い女性向け。価格も一万円以下で安い。

対してファンケルのものは病気にスポットを当てている。様々なコースが用意され、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症に認知症などなどの病気のリスクを調べ、医師のアドバイスを受けることが出来る。価格も数万円していて高め。どちらかといえば中高年以上の男性や女性向けではないだろうか。

 

 遺伝子検査の問題点

遺伝子検査ってのは、なかなか微妙な問題をはらんでいる。

映画「ガタカ」を観たことがあるだろうか?

この映画は1997年の作品だが、遺伝子の優劣によって明確な差別がある近未来の社会を舞台にしている。主人公の劣等な遺伝子を持った青年が、本来なら遺伝子検査の段階で失格となり絶対になることができない宇宙飛行士を目指すという物語だ。

努力は無駄か?全ては遺伝子なのか?遺伝子の優劣が幸せを左右するのか?そんな問題にきりこんだ、素晴らしい映画だ。ネタバレはしないので、気になった人は是非とも観てみて欲しい。

 

これから遺伝子検査サービスはますます社会に浸透するだろう。こんな映画みたいな社会が、リアルに実現するのはもうすぐなのではないだろうか?

遺伝子検査の結果が差別につながる世界なんて嫌だね。

仕事に適性があるのか、就職する会社に遺伝子情報の提出が義務付けられたりして。

子供の頃からその適正により、学習過程が変わるなんてこともあるだろう。

遺伝情報を調べることで死期がわかったりするかもしれない。

個人情報の漏洩が時々問題になるが、漏洩するのは住所氏名電話番号やクレジットカード番号など。しかし「自分の遺伝子情報の漏えい」なんて自体が起こるのもそんなに先の事じゃないだろう。

 

また、2011年に胎児の染色体異常の診断が可能となったことにより、出生前の赤子の遺伝子検査がモラル的に大丈夫なのか問題になったのも記憶に新しい。もし遺伝子に欠陥があったら生まないのか?そんなことが許されるのか?

答えは難しい。

遺伝子検査というのはモラルと直結しているよね。神の領域というか。

遺伝子診断サービスを提供する会社は、個人の遺伝情報の取り扱いを厳格に規定しないとダメだろう。だけどまだまだ法整備なんて追いついていないだろうね。

 

我々は遺伝子の奴隷なのか?

少なくとも遺伝子診断サプリメントは自分の遺伝的な特徴をつかみ、その欠点を補う形でサプリを摂取したり、生活を改善したりといったことを目的としている。

たとえ遺伝子診断サプリメントを利用しなかったとしても、自分の遺伝的体質を知っておくのも今後の人生において悪くないだろう。

ただ提出した遺伝情報については、今まで以上に厳密に管理する必要があるだろう。

 

はたして我々は遺伝子の奴隷なのか?

人間に自由意思がある限り「そうではない!」と思いたい。

そうじゃなきゃ、生きている意味がないぜ。

 

ここでスヌーピー先輩の珠玉の名言を

サリー「なんであなたが犬なんかでいられるのかと、時々思うわ」
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ」 

どう勝負するかは自分次第。

 

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