健康とダイエット

森林浴には科学的も健康になる効果がいっぱい!免疫機能向上などのステキな効果を紹介。

2015年8月22日

都会の喧騒を離れ、静かな森の中を歩く…。

うるさい自動車の音も、都会特有に悪臭もない。そこにあるのは、否応なく目に飛び込んでくる鮮やかな緑と、風に揺れる木々のささやきだけだ。

リフレーーッシュ!!

森林浴といえばストレス解消とか、気分転換とか、そんな効果しかないと思っていないだろうか?

実は森林散歩には精神的なサワヤカ効果以外にも、肉体的に良い影響がたくさんあるという。その健康効果を紹介しよう。

森林浴の健康効果

森林には清浄な雰囲気がある気がしないだろうか?それには木々から放出される物質が影響しているのかもしれない。

その物質は「フィトンチッド」という。

フィトンチッドはロシア語の造語で、フィトン(植物)+チッド(殺す)という意味。フィトンチッドは植物を守る為に抗菌、消臭、防虫効果といった効果があり、動けない植物にとっての武器と言っていいだろう。このフィトンチッドで葉にたかる虫を追い払ったり、他の植物の育成を妨害している。

そんな植物が放出する有害物質であるフィトンチッドが人間をリラックス状態に導く原因となるのだから少し不思議だ。

 

森林浴やフィトンチッドと健康についての研究は、日本でも海外でも行われている。それらの研究を紹介しよう。

森林浴がうつに効く

スタンフォード大学の研究者たちは、自然の中を散歩することで、脳が繰り広げる自己焦点型のネガティブな反復思考を和らげ、うつ病や精神疾患を軽減できる可能性があるとしている研究発表を行った。

参照元:森林浴をすると心が癒される理由を科学的に解明

この研究で、森林浴が精神的に良い影響があるとわかった。森の中の散歩というちょっとした非日常、それにフィトンチッド、それらの効果がうつに効くのかもしれない。

また、散歩(ウォーキング)という軽いリズムを持った運動も、うつには効果的と言われている。

森林浴ががん予防やストレス解消に

独立行政法人森林総合研究所の研究結果によると、森林浴のフィトンチッドの効果でNK細胞が活性化することがわかったという。また森林浴後の血液検査で、森林浴をすると副交感神経が優位になりリラックス状態になることや、ストレスホルモンであるコルチゾール濃度が低下することも判明した。

コルチゾールが多いと筋肉を脂肪に替えてしまうという。コルチゾールの低下はダイエット効果もあるのだ。

ヒノキ・スギ科のセロドールでα波発生

また、ヒノキ科やスギ科の樹木が発する香りに「セロドール」という物質がある。このセロドールを嗅ぐと心拍数がゆっくりになったり、呼吸のスピードがゆるやかになるのだ。血圧も下がり、脳ではα波が増加する効果もあるとの事。セロドールはとってもリラックス効果の高い成分なのだ。

森林浴で育毛効果も

意外なことに森林浴には育毛効果もある。フィトンチッドや森にあふれるオゾンが知覚神経を刺激し、育毛促進効果を持つIGF-1という物質を増やすのだ。

森林浴の効果まとめ

科学的に研究された森林浴の効果をまとめよう。

①うつや精神疾患の改善

②NK細胞を活性化させ、免疫機能アップ、がんも予防する。

③ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、ストレスを軽減させる

④交感神経の昂ぶりを抑え、副交感神経を優位にする

⑤心拍数が下がるとともにα波が増加し、リラックス効果がある

⑥育毛効果

近所の公園でもいい、木々の多い場所を散歩すれば、気分もリフレッシュ。それに加えて、いろんな健康効果がある。月に1度でも効果が期待できるといわれているので、日ごろの運動不足解消もかねて散歩に出かけるのもいいのではないだろうか。

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