人間の行動と密接に関係のあるホルモン。そんなホルモンの中で、男性の浮気行動と密接な関係のあるものがある。
バゾプレッシンというペプチドホルモンだ。
彼氏や夫のバゾプレッシン分泌をコントロールすることで、浮気の確率を下げることができるかもしれないというのだ。
では、男性の浮気を予防するためにはどうすればいいのだろうか?
バゾプレッシンが重要!男性の浮気システム
バゾプレッシンは男性にとって重要なホルモンで、バゾプレッシンが分泌されると抗利尿作用(おしっこが出なくなる)や血圧上昇作用がある。
これらの変化は”外敵と戦うための準備”と言われている。
戦っているときにおしっこしたくなっては困るし、素早くいつでも動けるように血圧が高くなるというわけ。
そんなバゾプレッシンは”男の浮気”と密接な関係がある。
バゾプレッシンの分泌が行動にどのような影響を与えるかを検証した、マウスの実験を紹介しよう。
バゾプレッシンの影響
実験でハタネズミのバゾプレッシンを増やしてみたところ、驚くべき変化が現れた。
通常であれば子孫繁栄のためにいろ~んなメスネズミと関係を持つ、まるでジローラモのようなハタネズミのオスが、突然一途な一夫多妻制になってしまったのだ。
これは人間にも言える。
バゾプレッシンが少ない男性は、浮気性の傾向があるという。また、結婚していない確率も高くなり、たとえ結婚していてもうまくいかずに離婚を何度も繰り返す傾向がある。
逆にバゾプレッシンの分泌が多い男性は、恋人に一途だったり、妻やこどもを大切にする傾向がある。
できることなら、パートナーの男性にはバゾプレッシンがたくさん分泌していてほしいもの。
バゾプレッシンを増やす方法はあるのだろうか??
浮気防止のためバゾプレッシンを増やす方法
男性の浮気を予防するため、バゾプレッシンの分泌を増やす具体的な方法を紹介しよう。
父親になること
オスのオマキザルは自分のこどもが生まれると、バゾプレッシンの分泌が盛んになるという。これは人間にも言えることで、結婚して自分のこどもが生まれるとバゾプレッシンの分泌が増える。
また、こどもの存在それ自体も、父性を刺激してバゾプレッシンの分泌を増やす。
こどもとよく遊んだり、こどもの写真を常に携帯している父親は、バゾプレッシンが多く浮気しずらいといえるだろう。
運動をたくさんする
運動をすればバゾプレッシンの分泌が増えるといわれている。運動をすることで体内に乳酸がたまるが、この乳酸がバゾプレッシン神経を刺激してその分泌が増える。
また、運動によってたくさん汗をかくと、体液の浸透圧が上昇する。バゾプレッシンには浸透圧を下げる効果があるので、たくさん汗をかいた後はバゾプレッシンの分泌が増える。
でも、バゾプレッシンが増えすぎても、それはそれでヤバい。
オキシトシンも超大事!
女性はこどもを生むとオキシトシンが分泌されて、強い母性が目覚める。男性は自分のこどもが生まれると、バゾプレッシンの分泌が増えて父性が生まれる。
まさにバゾプレッシンは”父性のホルモン”といえるだろう。
だけどバゾプレッシンは薬にもなれば毒にもなる。増えすぎても逆効果なのだ。
バゾプレッシンは戦いのホルモンである一面を持っている。つまり、家族を守るために戦うタフガイのホルモン!
だから、過剰に分泌されていると攻撃性が高まり、一途どころか誰彼構わず異性を好きになってしまう可能性も高まる。性格も傲慢になり、いわゆるジャイアニズム的な性格になるというのだ。
バゾプレッシンが過剰だと、ドメスティック・バイオレンスな男性になってしまうかもしれない。
それじゃあ困るっ!!
そんな時にオススメなのが、幸せホルモンであるオキシトシン。
ある意味ではバゾプレッシンと対をなすホルモンであるオキシトシンであるが、このホルモンもまた男性の浮気を防ぐ効果があり、攻撃性を低下させることもできる。
オキシトシンについてはこちらの記事でまとめてある→オキシトシンが持つ10の凄い作用とは?人見知り改善、離婚を防ぎ、安眠やダイエット効果も!
結論を言ってしまえば、オキシトシンを増やすにはスキンシップが超大事!
何気ない会話の中で触れ合ったり、マッサージしあったり、手をつないだり…そういった積み重ねが男性のオキシトシンを増やし、浮気を事前に予防する効果があるのだ。
バゾプレッシンとオキシトシン。
これらをバランスよく分泌させることで、浮気性の男性も一途になるっ!!
……かもしれない。