孤独な高齢者は長生きできない…そんな話は聞いたことがあるだろう。
しかし最新の報告によると、”孤独”ってやつは高齢者だけでなくあらゆる年齢層の人々の健康に深刻な悪影響を与えているという。
煙草で換算すると、なんと1日15本分。
「だったら友達でもつくればいいじゃないか」と思われるかもしれないが、事はそう簡単ではない。
なぜなら、孤独な人間にとって「友達を作る」という行為は、なんの用意もないままに冬山をするのと同じくらい危険で無謀な挑戦だからだ。
そこで「孤独は喫煙15本分健康に悪い」という研究の内容と共に、孤独でもがっつり長生きできる素晴らしい方法を紹介したい。
孤独の健康上のリスクとは?
2016年に設立されたジョー・コックス委員会の報告書によると、孤独はあらゆる年齢層の人々の健康状態に深刻な影響を与えているという。
なんと、日頃から孤独な人は早死にのリスクが3倍にもなるというのだ。
孤独が精神的に悪影響をあたえ、うつ状態を引き起こす要因にもなることは理解できるが、肉体面にも直接的な害がある。それも、1日15本の喫煙と同じレベルで。
煙草を1日15本吸うってことは、けっこうヘビースモーカーだろう。
もしかしたら、孤独な人やひきこもりよりも、煙草を吸いまくっているけど友達がいっぱいいる輩(やから)の方が健康で長生きできたりして。
参照記事:Loneliness is as bad for health as smoking 15 a day(デイリーメール)
孤独と孤独感
では、どれくらい他人とコミュニケーションをとれば健康上のリスクを回避できるのか?
それはかなりの個人差があるといっていいだろう。
ポイントは”孤独感”だ。
人によっては1か月に1度くらい友達と会って話すだけで、それほど孤独感を感じない人もいるだろう。
人によっては毎日誰かとLINEしたり、会って話したりしなければ、孤独感で押しつぶされそうになってしまう人もいるだろう。
ふとした瞬間に自分が孤独感を感じているとしたら、それは「ぷは~っ」と煙草を吸っているのと同じと考えていい。
もし孤独感を癒したいのなら、すぐさま誰かに「元気~?」なんてメッセージを送るか、「日曜日遊びいかない?」なんて積極的にコミュニケーションをとる必要があるかもしれない。
孤独であることが健康に害があるというわけではない。おそらく孤独感を感じること、そのストレスが煙草と同じくらい有害なのではないだろうか?
孤独でも長生きできる方法
「孤独感?じゃあ、おれ、ぜんぜん一人でも平気だし、長生きできるわ~」
そうやって強がるロンリーウルフもいるだろう。
しかし孤独ってやつは、ゆっくりと、確実に、そして恐ろしいほど緻密に人間の精神を侵食し、自分でも気づかないうちにメンタル的、フィジカル的に悪影響を及ぼす。
だけど、友達なんていないし、友達を作る自信もない…。
そんな人にオススメは、犬を飼うこと!!
最新の研究によると、犬を飼うこと自体が死亡リスクを低下させるという。
犬を飼うことは心血管疾患や死亡のリスクの低下と関連がある――。そんな研究結果が17日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表された。1人暮らしの人の場合、犬を飼うとペットを飼っていない人に比べて死亡リスクが33%、心血管疾患に関連する死亡のリスクが36%低減する可能性があるという。
参照元:犬を飼うと死亡リスク低下、1人暮らしで顕著 スウェーデン研究(CNN)
この研究は340万人ものスウェーデン人を12年間の長期にわたり追跡調査した結果。かなり信頼がおけるデータだ。
特に孤独な人間が犬を飼うと、その効果は顕著だという。
犬を飼っていれば散歩に連れて行かなきゃならないから、自然と生活での活動レベルが上がる。
犬をモフモフと撫でたり触ったりしているだけで、幸せホルモンとよばれる”オキシトシン”が分泌され、ストレス解消と健康効果が得られるだろう。
孤独感は癒され、喫煙15本分の悪影響も相殺されるはずだ。
日頃から孤独感を感じているのなら、是非とも犬を飼ってみてはいかがだろうか。きっと、すごく癒されるはずだ。
ちなみに孤独感を癒す方法のひとつとして、SNSやネット掲示板を利用したコミュニケーションもあるだろう。
だけど、これはオススメできない。
SNSのやりすぎは精神的なストレスになり、うつ病の一因にもなるからだ。
フェイスブックやツイッターでかりそめの友達が1,000人いることよりも、そばに寄り添ってくれる犬が1匹いる方が100倍マシなのではないだろうか。
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