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牡蠣が美味しいのは人間の業(カルマ)であるという話

2021年6月7日

なぜ牡蠣は美味しいのだろうか?

 

先日、瀬戸内海がキレイすぎて問題になっているというニュースが飛び込んできた。

ノリの養殖などに必要な栄養分を増やすため、工場や家庭からの排水規制を緩和する改正瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸内法)が3日、国会で可決、成立した。これまで汚染物質である栄養塩(窒素、リン)の排出を減らしてきたが、海水がきれいになりすぎて生き物の栄養が不足してきたため、管理しながら流せるよう方針転換する。

同法は、1960~70年代の高度経済成長期に増えた工場・生活排水による汚染を減らすため、栄養塩などの排出総量に上限を設けて規制してきた。その結果、水質は一部の海域を除いて大幅に改善したが、近年は栄養塩で育つ養殖ノリやワカメの色落ちが目立つようになった。水温上昇で、栄養塩をたくさん吸収する大型の植物プランクトンが増え、競合していることも一因とされる。

参照元:瀬戸内海、きれいすぎて栄養不足 生活排水など規制緩和(朝日新聞)

海の生態系の最下層にいる生き物たちの栄養源は、人間の排出していた排水(有機物)であったという話。

 

で、海がキレイになった悪影響をもっとも受けた海産物のひとつが牡蠣。

牡蠣は”海の掃除屋”との異名があるくらいで、海の汚れを吸い込んでキレイな水を吐き出す生物。

ある程度海が汚れていないと、身が大きいプリプリの美味しい牡蠣に育たないわけだ。

(余談だけど、加熱用の牡蠣はめちゃくちゃ汚い海で育った牡蠣で、生食用の牡蠣はほどほどに汚い海で育った牡蠣なのだとか)

 

そこでこんなサイクルが考えられる。

①人間が汚れた生活排水を海に流す

②海が汚れる

③牡蠣が美味しく育つ

④その牡蠣を人間が食べる

⑤牡蠣を食べた内の何人かが牡蠣にあたって地獄の苦しみを味わう。

 

牡蠣で食中毒を起こすのは、牡蠣の中にギューッと濃縮された””があるから。

その毒は「ノロウイルス」であったり「腸炎ビブリオ」であったり、牡蠣が汚れた海水を体内に取り込んだ際に濃縮されたもの。

つまり、元をたどれば「人間の排出した毒」ということになる。

 

すべての牡蠣には毒性のウイルスが存在しており、牡蠣で食中毒になるかどうかは取り込んだウイルスの量やその日の体調(免疫力)で決まる。

人間の排出した毒を、最終的には人間が食べ、人間の免疫によって処理するわけだ。

 

牡蠣が美味しいのは、人間に食べてもらうため。

まさに人間の業ではないか。

業(カルマ)の意味

仏典などの日本語での解釈では「業」という意味合いで使われる。サンスクリット語では「行為」、または行為の結果として蓄積される「宿命」と訳される。カルマは「過去(世)での行為は、良い行為にせよ、悪い行為にせよ、いずれ必ず自分に返ってくる。」という因果応報の法則のことであり、インド占星術の土台であるヴェーダ哲学の根底に流れる思想である。

それにしても、地球そのものシステムというか、リカバリーする力というのはスゴイ。

人間が小手先で地球温暖化防止とか、SDGsなんて騒いでも、地球には勝てない。

一時期騒がれたオゾン層破壊問題なんかをみればわかるけど。

 

どれだけ地球が人間によってボロボロにされようが、恐らく人間が滅びて1,000年も経てばすっかり元通りになるだろう。

 

「地球を守ろう」なんてスローガンがあるけど、地球はまったく困ってないし余計なお世話でしかない。

人間が人間のために人間の快適な環境を守るのが、人間にとってはとても大切なのだろう。

 

自分は牡蠣にあたったことがないんだけど、聞くところによると凄まじく苦しいらしい。

で、大半の人は牡蠣で痛い目に合うと、牡蠣が嫌いになったり食べられなくなってしまう。

だけど中には、どれだけ牡蠣に当たっても大好きすぎて食べ続ける人がいる。(わたしの妻のことだ)

 

そんな人間の業をそのまま受けれて丸ごと楽しむ生き方こそ、今の私たちに求められているのかもしれない!!!

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