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この世の果てで恋を唄う少女YU-NOリメイク決定!今までリメイクされなかった理由とストーリー紹介。

2014年12月30日

奇跡の名作「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」がリメイクされるという。

個人的に最もリメイクして欲しい作品だっただけに嬉しい。

 

どういった形でリメイクされるのか?なぜあれ程までの名作が今までリメイクされなかったのか?

ネタバレなしでストーリーを紹介しつつ、レポートしよう。

このストーリーを考え付いた人ってスゲーな!と心から思ったわけで

世の中にはいろんなジャンルのゲームがある。面白いゲームもつまらないゲームもたくさんあって、それは沢山プレイしてきた。

でも、ゲームのシナリオって誰が書いているのか?とか気にしたことはなかった。でも「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」は違った。このストーリーを考え付いた人ってスゲーな!と心から思い、シナリオライターがどんな人か?他にどんな作品を手掛けているのか?調べたのを思い出す。

シナリオライターは菅野ひろゆき(剣乃ゆきひろ)氏。

菅野氏はもう亡くなられているのだ。悲しすぎます。

 

ゲームと同じようにたくさんの映画や漫画や小説に触れてきたが、「このストーリー考え付いた人ってってスゲーな!」という感覚は今までにない。

哲学や科学に対する造詣の深さや、その想像を絶するストーリー展開、そしてそのストーリーが「ゲーム」であるが故に完璧に生かされているのだ。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NOはどんなゲームなのか?

「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」はもともとパソコンのアダルトゲームであったが、セガサターンにリメイクされた。私がプレイしたのはセガサターン版である。

ネタバレはしたくないのでその内容を簡単に説明すると、主人公の有馬たくやがパラレルワールドを自由に行き来しながら世界の謎を解くというもの。

最初はただの学園もの的なストーリーなんだけど、だんだんとSF要素もはいってくる。

テーマがパラレルワールドだけあって、すべての事象が複雑に絡み合っている。それが物語が進むにつれて解けていって。そして最後の一本になるまでのストーリー展開は圧巻。

タイトルにもなっている少女「ユーノ」は物語の前半には一切出てこない。

そして後半の怒涛の展開に「ぽかーん」とする(勿論いい意味で)そしてラスト、この世の果てでユーノが恋を唄う意味が分かる。その圧倒的なスケールのデカさ、もの悲しくも感動的な最後。

いや、ほんとにね、もう一度やりたかったんですよ。

これまでリメイクされなかった理由

これまでリメイクされなかった理由は、表現や内容がきわどすぎたためだったと思われる。元々がアダルトゲームだったわけだし。

ここについてはリメイクを手掛ける浅田氏が「ストーリーは基本的には変更しませんが、20年ほど前の作品なので、倫理的な面で表現を変更しないといけない部分もあります」という発言をしているため、かなり変更されるかもしれない。

しかしながら、そういったシーンが全部削られたとしても、この作品の素晴らしさはまったく損なわれないだろう。

またリメイクの際に「A.D.M.S」というゲームシステムにも手を加えるという。

この「A.D.M.S」とは、主人公はゲーム内で縦横無尽に平衡世界を行き来してストーリーを進めるのだけど、その平衡世界を視覚的にわかりやすく表現したシロモノのこと。

 

浅田氏はこう発言している。「当時のゲームシステムのままですと、いまのユーザーさんにはちょっときびしいかな、と」「当時はシステムとして革新的でしたが、若干わかりづらい部分もありました」

 

確かにわかりにくいかもしれない。けどその分、平衡世界同士のかかわりが変わってストーリーが進められた時は嬉しかった。

その面白さを損なわない内容にしてほしいものだ。

発売時期や対応ハードはまだ未定との事だが、携帯ゲーム機で手軽に遊べたらいいな~。

シナリオライターの菅野ひろゆき氏が存命であれば、と切に思う。思春期にこのゲームをプレイして感動した少年も、もはや30代のクリエイターになっているのだろう。自分が当時感じた「このストーリー考え付いた人ってすげーな!!」ってような感動を、プレイしたことのない人達にも味わってもらえるよう頑張ってもらいたい。心から応援してます。

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