あなたは目標を達成するために自分を変えようと思って、それでも変わらない自分を歯がゆく思ったことはないだろうか?
「5キロ痩せるっ!」
「毎日2時間勉強するぞ!」
そんな目標を立てたけれど、なんだかんだであやふやになってしまう。
目標達成のためにいろんな努力をしただろう。
- 目標を紙に書いて目に見えるところに張る。
- 専門の本を読む。
- 毎日の計画を立てる。
だけど、自分は変わらない。ダイエット中なのにお菓子を食べちゃうし、勉強しなきゃならないのに漫画を読んじゃう。
そんな頑固な自分を簡単に変える意外な方法を紹介しよう。
頑張ればなんとかなるっ!!プラスでの発想が失敗の原因
例えばダイエットしようと決断したとき、どうするだろうか?
ダイエット食品を買うかもしれないし、アブ○○といったネーミングの腹筋器具を買うかもしれない。ジョギングを始めるかもしれないし、食事制限を始めるかもしれない。
例えば有名な国立大学入学を目標に掲げたとき、どうするだろうか?
参考書をたくさん買うかもしれないし、予備校に通うかもしれない。毎日、2時間早く起きて勉強を始めるかもしれない。
…これは失敗するパターンといっていいだろう。
もちろん中には成功する人もたくさんいる。だけど、ほとんどの人はこのような「何か新しいことを始める」とか「なにか新しいグッズを買う」といったプラスの発想で目標を達成しようとして途中で挫折するのだ。
では、もっと確実に目標を達成するには?
それを知るためには、今まで常識とされてきた”大きな誤解”を正さなければならないだろう。
すなわち「意志の力で頑張る!」という、日本人ならおなじみの精神論だ。
実は意志の力はまったく充てにならない
頑張ろうと思っても頑張れない…。
これは自分自身の意志の力が弱いのか?
いや違う。
習慣の前に意志の力が無力だからこそ、頑張ることができないのだ。
ダイエットの習慣のない人間が、いきなりダイエットを始めても続かない。勉強の習慣のない人間が、いきなり勉強を始めても続かない。
心当たりがある人も多いのではないだろうか?
目標を達成するのには、「頑張る」という精神論ではなく、「習慣」変える必要がある。そして習慣を変える最も簡単で即効性のある方法が、環境を変えることだ。
たとえば転職や転校などで強制的に環境が激変した結果、自分自身が変わった、あるいは成長したと感じたことはないだろうか?環境は劇的に人を変える可能性を持っている。
「何が必要なのか?」ではなく「何が必要ないのか?」を考える。
目標達成には習慣を変える必要があり、習慣を変えるには環境を変える必要がある。
では、環境を変えるにはどうしたら?
有効なのは「何かを買う」といったプラスの発想ではなく、マイナスの発想で環境を変えること。
極端な話、ダイエットがしたいなら、家の中にある山ほどお菓子をすべて捨ててしまうべきなのだ。実際、すぐにお菓子が食べられる状況では、お菓子を食べるという行為が習慣化してしまい、摂取カロリーが無意識のうちに多くなってしまう。
また、勉強がしたいなら、部屋にある漫画を全部燃やして、さらにゲーム機も某女性バイオリニストのように真っ二つに破壊するべきなのだ。実際、勉強机の隣の本棚に漫画が置かれていた場合、勉強の合間にちょっと読んだだけで止まらなくなり、最終巻まで読みふけってしまうことはままある。
自分自身を変えるには、環境を変える必要がある。
それは静かな図書館で勉強するってのもいいかもしれないし、英語の勉強のために英語圏の友人や恋人を作るのもいい。漫画を燃やせ!ゲーム機を破壊しろ!というような中世の魔女狩りのごとき暴挙に出る必要はないが、少しずつ自分のまわりの環境を変えていかないことには自分は絶対に変わらないのだ。
大事なものを捨てることができる人
必要なものを揃えるのではなく、まずはいらないものを排除する。
これが環境を、そして自分自身を変える第一歩になる。
目標達成のために何がいらないのかはケースバイケースだろうが、それはひょっとしたら自分にとってとても大切なものかもしれない。失う”べき”もの、そして目標を達成して得られるもの、このふたつを両天秤にかけてどちらが重要なのかをよくよく考えることが大切だ。
では、簡潔にまとめてみよう。
目標達成には自分を変える必要がある→自分を変えるには習慣を変える必要がある→習慣を変えるには環境を変える必要がある→環境を変えるには目標達成に必要ないものを排除することが有効。
何も失うことなく何かを得られるほど、世の中は都合よくできていないらしい。
最後に進撃の巨人のアルミン・アルレルトの名言を紹介したい。
「何かを変えることのできる人間がいるとすればその人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ」