内閣府の調査によると、突出してこどもの自殺が多い日が9月1日であることが分かった。つまり、夏休みが終わる日。
そんな9月1日を前にして、鎌倉市の図書館職員の方の心温まるツイートが話題になっている。
死にたくなったら図書館へ!
神奈川県の「鎌倉市図書館」は8月26日、下記のようなツイートをした。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
つぶやいたのは図書館司書の女性。9月1日にこどもの自殺が多いという報道を受けて、メッセージをつかえたかったという。
「1日だらだらしていても、誰も何もいわないから気軽においで。ただぼーっとしているだけでもいいよ」と。
このツイートは共感を呼び、あっという間に話題になった。
内閣府はこの調査結果を受けて「子どもが周囲に悩みを打ち明けやすい環境を大人がつくることが重要」と指摘している。
悩みを打ち明ける環境をつくる…何となく大人目線の押し付けがましさを感じなくもない。きっと自分がこどもだったら、”悩みを打ち明けやすい環境”で悩みなんか打ち明けないだろう。
「誰も何も言わないから気軽においで」
この一言の方が、遥かにホッとする優しさを感じる。
辛い気持ちを感じているこどもに、大人たちは何をしてあげられるのだろうか?
何をしてあげる?ひょっとしたら、親のおせっかいなんて不要で、何もしてあげなくてもいいのかもしれない。ただ、見守る事、気持ちを理解してあげる事、そしてその子のそのままを受け入れあげることが大事なんだろう。
こどもが学校に行かずにふらりと図書館に行っていたのなら、それは喜ばしい事なのかもしれない。
無料で使えるおどろくべき図書館の機能
学校に行きたくなかったら遠慮なく図書館に行くべきである。部屋に閉じこもっていたら親がうるさいし、気分も塞がる。
では図書館では何が出来るのだろうか?
- 小説や面白い本が読み放題!
- 漫画やライトノベルだって読み放題!
- 雑誌や新聞だって最新のものが読める!
- CDで音楽も聞ける!
- DVDで映画も観れる!
- インターネットが出来る!
- とっても静か!
- こどもがいても何も干渉されない!
- カフェや食堂が併設されている!
- Wi-Fiを利用できる!
とまあ図書館にはいろんな機能があり施設があり、それらが無料で利用できる。もちろん、その地方、その街の図書館によって施設の内容は変わってくるのだけれど。
映画まで観れる図書館はごく一部でしかないだろう。しかし少なくとも、どの図書館に行ったとしても、そこには静かな空間があり、膨大な本があり、ゆるやかな時間が流れているはずだ。
死にたいくらいつらい子はもちろん、何となく学校に気が向かない時にも、気軽にサボって行ってみるべきだろう。自分の街の図書館には何があるのか?少なくとも刺激的な本たちがたくさんあるに違いない。それは学校で画一的な勉強をするより、遥かに人生を豊かにするかもしれない。
あらためて、図書館って凄いなぁ…。
本好きの自分にとって、図書館ってのはこの世で最も楽園に近い場所なのかもしれない。
すいません、働きたくない大人が行ってもいいですか!!?