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もうすぐ地磁気反転が発生!?北極と南極の磁場が逆転するポールシフトが地球を襲う可能性と人類への影響について。

2015年9月7日

地磁気反転

方位磁石で方角がわかるのは、地球全体が大きな磁場をまとっているから。

だからこそ、磁石のN極は北に、S極は南の方角を向く。

 

ず~っと変わらないような気がする、この地球を取り巻く磁場も、実は少しずつ少しずつ変化しているという。

これをポールシフトと呼び、東京で方位磁石が指し示す北は、200年前までは真北だったが、現在は西へ7度ずれているのだとか。

 

ズレるどころか、数万年~数十万年の頻度で、地球と取り巻く磁場のN極とS極が反転していることも科学的に判明している。

これを地磁気反転と呼ぶ。

考えられないが、地磁気反転が起きたらN極が南を向き、S極が北を向く世界が訪れるといわけだ。

恐ろしいことに、この地磁気反転が起きる兆候が、現在の地球で少しずつ現れているという。

地磁気反転が本当に起きたとしたら、我々人類はどの様な影響を受けるのだろうか?

地磁気反転はとは?

地球は大きな磁石のようになっており、北がN極で南がS局となっている。

磁場が発生している原因は明確ではないが、一般的には地球の内部(マントル)で対流する高熱でドロドロになった金属と、地球の中心であるコア(硬質の金属と考えられている)の作用で発生しているという。

この地球の磁場は安定しているというわけではなく、常に少しずつ変化している。

 

方位磁石が北を指す方角のことを”北磁極”と呼ぶのだけれど、この北磁極は正確に真北にあるわけではない。

地球の地理的な真北は北極点なのだけど、北磁極は北極点から500キロは南東にズレている。

北磁極の位置は移動し続けていて、この”ズレ”は日々拡大している。

 

この北磁極の移動をポールシフトという。

そして急激なポールシフトによって、北と南の磁極が入れ替わるのが地磁気反転だ。

 

驚くべきことに、地球は過去に何度も北と南の極が入れ替わる地磁気反転を経験している。

これは溶岩や地層の中に含まれる磁気を帯びた鉱石の位置などを測定して判明した事実だ。

 

なんと地球では、過去1000万年の間に約50回の地磁気反転が起きているとか。

平均で20万年に1回!!

くわしく火山岩をしらべると、直近360万年の間には最低でも11回は地磁気反転が起きているという。

 

地球の歴史を調べると、地磁気反転は定期的に発生している。

しかしそのサイクルは不規則で、発生サイクルの平均が20万年とはいえ、1万年という短期間で発生することもあれば、50万年という長いサイクルのときもあったという。

 

そもそも、これらのポールシフトや地磁気反転がなぜ起きるのか?

どんな影響があるのか?

 

…実はあまりにも情報が少なく、まだ詳しくわかっていないのが実情だ。

 

そもそも地球の磁場は、地球内部に流れるマントルの対流が作り出しているとされている。

地球の内部は「地表→上部マントル→マントル遷移層→下部マントル→外核→内核」という感じで層状に構成されている。

それぞれの層に滞留するマントルのスピードは違っていて、それぞれの対流のズレや圧力が磁場を生み出しているとされているが…これはあくまでも仮説にすぎない。

 

とにかく地球内部のマントルの流れが急激に変化すると、地球全体の磁場が乱れ、ポールシフトや地磁気反転を引き起こすと考えられている。

地磁気反転の恐るべき影響とは?

今まで何度も地磁気反転は起きているが、その都度地球上の生物が絶滅しているわけではない。

では地磁気反転が起きてどんな影響があるのだろう?

地球の磁場が弱まることで発生する天文学的な被害

地磁気反転が起きるとき、地球の磁場が極度に弱くなるという。

地球を取り巻く磁場は、地球にとってのバリアの役目を果たしている。この磁場のバリアを「バン・アレン帯」と呼ぶ。

バン・アレン帯があるからこそ、宇宙からやってくる有害な放射線や荷電粒子が防がれ、私たちは地球に生きることができる。

もし磁場が弱まってしまったら、宇宙線や太陽風の影響をモロに受けてしまい、電子機器が悪影響を受けるだろう。皮膚がんが増えるなんて影響が起きるかもしれない。

 

さらに磁場が弱まりなくなってしまったら…。

火星には磁場がなく、太陽風や宇宙線の影響をダイレクトに受けてしまうという。磁場がなくなった地球も、火星のような砂と岩盤だけの、生命の住むことができない荒野になってしまうだろう。

 

NASAの発表では2012年に超強力な太陽風が地球をかすめていたという。1週間ずれていたら地球に直撃し、その経済損失は200兆円に上っていたのだ。もし直撃すれば通信網や電力網にGPS、精密機器のスマホやパソコンなどに壊滅的な被害を及ぼしていたのだ。

つまり大げさに言えば、現代文明が崩壊していたと言っていい。ネットが使えなくなるだけでも、とんでもない影響が出るだろう。

 

もし地磁気反転の最中に、極度に磁場が弱くなってしまった場合、ちょっと規模の大きな太陽風にあおられただけで、そんな壊滅的な被害が出てしまう可能性もあるのではないだろうか。

地磁気反転が及ぼす環境への影響

地磁気反転というと短期間の内に突然、南極と北極の磁場がパッと入れ替わってしまうというイメージがあるが、実際はそうではない。

その都度期間に差はあるものの、7000年ほどの期間を使い、少しずつ磁場が入れ替わるのだ。

 

しかし、地磁気の反転には長い年月が必要と考えられてきたが、直近の78万年前に起こった地磁気反転が完了するのにかかった時間は、わずか100年間だったという。

 

という事は、次に起こる地磁気反転もわずか100年で完了するぐらいの、急激な変化をする可能性がある。

そんな急激な磁場変化が地球と人類にどのような影響を及ぼすのか?

 

78万年前は地球の磁場が現在よりも10%ほど弱まり、バリア機能も低下。

その結果、地球に降り注ぐ宇宙線の量が2倍になってしまったという。

しかもバリアが弱まって太陽の影響を強く受けたら地球全体の気温は上昇しそうな気がするけど、実際は真逆。

この時期、地球は寒冷化していたという。

日本では2~3度ほど平均気温が低くなり、雨量も減少していたとか。

しかも地磁気反転以降5,000年は寒冷化が継続していた。

 

いま、もし地磁気反転が発生したら、世界の環境がガラリと変わってしまうだろう。

作物や穀物への打撃も計り知れないだろうし、宇宙線の影響で”がん”が増えたり、スマホなどの電子機器が使えなくなっちゃうかもしれない。

洪水、竜巻、巨大地震、そういった天変地異もたくさん発生するかもしれない。

専門家でも地磁気反転でどうなるかは正確に予測できないが、とにかく地球がめちゃくちゃになってしまうことは確かだろう。

次の地磁気反転の時期はいつごろ発生するのか?

一時期世間を騒がせた「チバニアン」というワード。

これは千葉の養老川沿いで発見された地層のことで、地質学的な新しい年代区分として日本が選ばれたことで話題となった。

国立極地研究所などのグループがチバニアンを調べたところ、直近に起こった地磁気反転は約78万年前だということがわかった。

 

地磁気反転は360万年の間に11回起きている。

ということは、単純計算で約33万年に1度の割合で地磁気反転が起きていることになる。

直近の地磁気反転が約78万年前という事を考えると、今の地球はいつそれが起こってもおかしくない状況にあるといっていい。

 

今現在の計測による予測では、次回の地磁気反転は2000年以内に起こると言われている。

 

しかし近年、地球全体を包む磁場が、予想よりも早く急激に弱まっていることが観測されている。

これが地磁気反転の前兆なのではないかという専門家もいる。

現在の地球は急激に磁場が不安定になっている…

先ほども申し上げた通り、地球の磁場は不変ではなく、少しずつ変化している。

しかし近年、研究者の予測をはるかに上回るスピードで磁極の位置がズレているという。

この事実は海外の科学誌「ネイチャー」にも発表され、地球への悪影響が心配されている。

画像:京都大学大学院理学研究科附属地磁気世界資料解析センターより参照

北磁極の位置は常に移動し続けていている。

資料画像を確認すると、1900年に比べると現在はかなり東に移動しているのがわかる。

 

しかもこの近年の急激な磁場の変化は、私たちの生活に直接的にかかわってくるかもしれない。

というのも、「磁場の変化」は磁場を利用したカーナビやスマホに内蔵された磁力計も影響を受けるから。

ひょっとしたら今後、磁場の変化が強すぎてカーナビがうまく使えなかったり、新しいカーナビに買い替えなきゃいけなくなるかもしれない。

 

専門家でも、近年の予想以上の磁場の急激な変化がなぜ起こったのか?その原因はわからないという。

不安定な磁極の移動は、地磁気反転が引き起こされる前兆なのかもしれない…。

人類は滅亡するのか?地磁気反転まとめ

結局のところ、いまの科学をもってしても地磁気反転については詳細がわかっていない。(宇宙人は除く)

いつ起きるのか?

何が起きるのか?

我々は生き延びることが出来るのか?

 

地磁気反転自体は何度も地球に起こっていて、それでも生命は力強く進化を遂げている。

きっと人類は絶滅することはないだろう。

 

過去、地球上の生命体は5回の大量絶滅を経験している。

これをビックファイブと呼ぶ。

1回目の大量絶滅は約4億4千年前で、全生命体の85%が死に絶えた。

2回目は3億7千万年前で、82%の生命が絶滅。

3回目は約2億5800万~2億5100万年前で96%の生命が死に絶えた。

4回目は2憶1千万年前で76%。

5回目は6550万年前で70%の生命が絶滅。(このときに恐竜も絶滅した)

それぞれの大量絶滅の原因は明確でないものの、地磁気反転が原因ではないと考えられる。

46億年の歴史を持つ地球に取って、約33万年に1回訪れる地磁気反転なんてそれほど珍しいことではないからだ。

 

だけど、それは動物たちの世界の話。

高度に発達した文明にとって、地磁気反転は壊滅的な打撃となり、人類滅亡の可能性だってある。

宇宙からの高エネルギープロトンがパソコンの半導体メモリをぶっ壊し、使い物にならなくする。

インターネットの機能も停止する。

ダイレクトに地球に吹き付ける太陽風の荷電粒子によって、地上の送電線はショートして発火!発電所は機能を停止し、人類は”電気のない世界”を生きることになるだろう。

食料の製造も、輸送も困難になるし、病院での医療も行えない。

通常の経済活動なんてできなくなるし、人類の文明は何百年も後退してしまうはずだ。

 

そしてもしそんな地磁気反転による気候変動を生き延びることが出来たとしても、宇宙から放射され続けるエネルギーは人体に深刻な悪影響を及ぼす可能性だってある。

 

まさに地磁気反転によって、北斗の拳の世紀末的な荒野の世界になってしまう恐れがあるのだ。

…恐ろしい。我々は今から、取り外しできるモヒカンと、トゲトゲのついた皮ジャンや首輪を用意しておく必要があるのではないだろうか!?

追記:原因不明!北磁極が急激に移動している

磁場の動きが不安定であることは、以前から専門家が指摘していた。

しかし近年、北極の磁場の動きがさらに急激に変化している!!

 

さきほど磁場はカーナビなどの正確な動作に影響していると紹介したけれど、この磁場情報(世界磁器モデル)は5年に1度ほど更新されている。磁極は常に移動しているからだ。

しかし2019年2月4日、世界磁器モデルの新しいデータが急遽発表された。

北磁極が想定外のスピードで移動し続け、さまざまな電子機器に悪影響を及ぼす可能性があったからだ。

 

このような磁場の急激な動き(ポールシフト)が今後も続くようなら…地球の磁場反転も現実のものになるかもしれない。

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