コーヒーは健康に良いのか?はたまた悪いのか?
良いという話も聞くし、胃に悪いなんて話も聞く。
そんな賛否両論あるコーヒーについてだが、日本で大規模な研究が行われその結果が公表されたようなので紹介しよう。
コーヒーには長寿の効果がある!!?
2015年3月にアメリカの医学誌に発表された、日本の国立がん研究センターと厚生労働相の「多目的コホート研究(JPHC研究)」によると「珈琲には長寿の効果がある」らしい。
研究対象は日本人約9万人。平均19年の追跡調査の結果を多角的に検証した結果、珈琲を飲むことが死亡リスクを下げていることが分かったという。
かなり大規模だし、国を挙げての研究結果なので、信頼もできそうだ。
噂ではコーヒー消費の多い国はみな長寿だという。コーヒーは長寿に一役買っているのかもしれない。
長寿になるコーヒーの飲み方
ここに一日の珈琲摂取量と死亡リスクのデータがある。
- 一日当たりの珈琲摂取量1杯未満:死亡リスク9%低下
- 一日当たりの珈琲摂取量1~2杯:死亡リスク15%低下
- 一日当たりの珈琲摂取量3~4杯:死亡リスク24%低下
- 一日当たりの珈琲摂取量5杯以上:死亡リスク15%低下
つまり珈琲を一日3~4杯くらい飲むのが、一番長生きできる飲み方なようだ。
どうして珈琲を飲むことで長寿になるのか
珈琲には抗酸化作用があることはわかっている。
ただ、どういった原因で長寿になるといった結果になったの詳細は依然不明のままだ。
常識的に考えても、一日5杯以上で15%死亡リスクが下がるからって100杯飲んだらカフェイン過剰摂取ですぐ死にそうであはある。
適度に飲むことが健康に一番という、ひじょ~にありきたりな結果ではあるものの、一日3~4杯という具体的な数値が出てきているので、そこは今後の参考になるのではないだろうか。
珈琲の健康効果一覧
多目的コホート研究では、あくまでもデータの収集とその結果についてだけまとめられていて、根拠まで詳しく踏み込んでいないようだ。
なのでコーヒーが健康に良いよ!っていう話がもりだくさんの財団法人全日本コーヒー協会のサイトより、珈琲の健康効果について抜粋して紹介しよう。
- コーヒーに含まれるポリフェノールが脳卒中の発症リスクを下げる可能性がある
- コーヒーに含まれるカフェインがパーキンソン病の発症を抑える可能性がある。
- コーヒーには血栓を溶かす力があり、心筋梗塞を予防する。(特にブルマン)
- コーヒーがでっぷりお腹の脂肪感を抑制する。(お茶は抑制効果ナシ)
- コーヒーは脳卒中のリスクを低減させる(これもコホート研究の結果)
- コーヒーはお肌のシミを予防する
- コーヒーはがん細胞の浸潤(がん細胞が周りを侵食し増える事)を抑える
- コーヒーは糖尿病を予防する
これだけ聞くとコーヒーさえ飲んでいれば、永遠に生きれそうな気になってくる。
しかし注意して欲しい。その昔、フランスのモデルさんがダイエットのために食事をとらずにブラックコーヒーだけ飲んで過ごしていたところ、栄養失調で亡くなってしまったという事例がある。コーヒーも万能ではないのだ。
知的労働にはコーヒーが最適
知的労働にはコーヒーが最適である。コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用が、頭の回転を速くしてくれるのだ。
…なんてのは気のせいな気がする。
私は頭脳労働時、コーヒーを何杯も飲むのだか、まったく頭が冴えている気がしない。
同様に、眠くなった時にコーヒーを飲んでも目が冴えてくる気がしない。
もちろん、不死身になった気もしない。
これはコーヒーの飲み過ぎでカフェインに耐性ができたとでもいうのだろうか?
しかしながら、コーヒー香りや味は私に豊かなリラックスタイムを与えてくれるのである。タバコを吸わない代わりにガブガブ飲んでしまう。そしてコーヒーの利尿作用によって、1時間に1回はトイレだ。
一日に3~4杯が一番長寿に効果があるようだが、守れそうもない。
ともあれ、これからもいかにコーヒーが体に良いかという研究が進めばと切に願う。