地震の発生を事前に警告してくれる「緊急地震速報」というサービスがある。
地震の直前に携帯電話が鳴ってビビった経験のある人も多いだろう。だけどこの緊急地震速報は、地震発生直後のP波とS波の速度の違いを利用しているので、数秒~数分後に発生する地震しか予測できない。
緊急地震速報がけたたましく鳴っても、地震発生まで何もできずにただうろたえるだけ…そんな経験を持っている方も多いだろう。
5秒後に大地震が来るとわかったからといって、何をすればいいのか!?
できれば、1週間くらい前から地震がくるって教えて欲しい…。
それを可能にするのが、地震予測の専門家早川教授の理論を利用した地震予測サービス「予知するアンテナ」だ。
今回はまったく新しい地震予測サービス「予知するアンテナ」を紹介したい。
予知するアンテナのサービス内容と料金
地震予知サービス「予知するアンテナ」は、多くのメディアで地震予測の実績を持つ日本地震予知学会代表理事、電気通信大学の早川正士名誉教授の理論を利用して地震を事前に予測する。
早川教授の地震予知理論は、電離層の電磁波異常を観測することで行われる。
大きな地震が発生する約1か月くらい前から、地盤が歪んだりヒビ割れが起こることで異常な電磁波が発生するといわれている。地下、地上、電離層の電磁波を観測することで、この地震の前兆現象である電磁波をキャッチ!これにより地震を1週間以上前から予測することができるのだ。
この理論を利用して、地震のリスクをまるで天気予報のようにお届けするサービスが「予知するアンテナ」だ。
以前からVLF電話を用いた地震予知サービスは存在していたが、「予知するアンテナ」ではULF/ELF/HF/VHF電波を複合的に用いる世界初の観測手法で、70%以上の高い的中率を実現しているという!!
予知するアンテナを利用すれば、自分の住んでいる地域が今後数週間の間に、どれくらい地震リスクがあるのかをわかりやすく理解できるだろう。
ただし今のところ情報提供できる地方に限られている。
現在観測しているエリアは…宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県、となっている。
2017年9月までには全国対応する予定だ。
予知するアンテナの利用料金
予知するアンテナはサイトからユーザー登録するだけで、すぐに使うことができる。
メールを無料登録するだけで全国の災害情報や、防災・減災のための情報を確認することができる。
さらに月額500円の有料会員になることで、自分が住んでいる地域の直近約1週間に起こると予想される地震の地域・規模などを知ることができる。
無料会員と有料会員があるのだけれど、その違いを簡単にまとめてみよう。
予知するアンテナのサービス概要
☆有料会員専用コンテンツ(月額利用料500円)
- 地震予報情報←これがメイン・コンテンツ
- 防災グッズチェック一覧(緊急度に合わせて紹介)
- 地震予知サービス配信(火曜・金曜の週2回配信)
☆無料会員専用コンテンツ(メルアドで無料登録)
- 早川教授ブログ
☆全利用者閲覧可能コンテンツ(登録不要)
- 早川教授紹介
- 教えて早川教授
- 地震予知方法について
- 最新地震情報
- 地震について
- 震度とマグニチュードについて
メインコンテンツの「地震予報情報」は下記の情報を提供してくれる。
・予知期間
・予測震源地
・地震の規模
・揺れの強さ(低、中、高の三段階で表示)
・解析者からのコメント
・危険度予測マップ
この図は例だけど、赤い地域が揺れの強さ”高”で、黄色が”中”、青が”低”になる。ほんとに天気予報の様な感じだ。
予知するアンテナは当たるのか?
では、肝心の予知するアンテナの地震予知精度はどんなものなのだろうか?
予知するアンテナはまだ始まったばかりのサービスなので、かわりに過去の早川教授の地震予測を見てみよう。
早川教授はさまざまなメディアに登場しているので、その地震予知についても取り上げられることが多い。
地震予測またも的中 次の警戒地域は… 電気通信大・早川正士名誉教授
この記事によると、早川教授は2016年1月の段階ですでに鳥取の地震リスクが高まっていることを指摘している。
地震予測の早川氏、5日の町田、川崎「震度4」も的中 次は2つのエリアに注視
早川氏の“地震予知”また的中 警鐘を鳴らしていた沖縄で震度2
このような記事もあり、早川理論が確かに地震予知を可能にしていることがわかる。
千葉沖地震も的中!?
2017年2月19日に千葉県沖で地震が発生したのだけど、その数週間前に、夕刊フジの紙面で早川氏が取り上げられていた。
今年1月5日、その被災地の沖合を震源に2度にわたって地震が発生し、いわき市などで最大震度4を記録した。
(中略)
独自の理論で地震の前兆現象をつかみ、自らが主宰するインターネットサービス『予知するアンテナ』(会員制)で発表してきた早川氏は、この地震が発生する10日前の昨年12月26日、同サイトで次のように警鐘を鳴らしていた。
「12月27日から1月7日までの間に、東北地方の南側で強い地震が起きる恐れがある。震源が海域なら規模はマグニチュード(M)5・5前後。揺れが心配されるのは宮城県と福島県」
参照元:3地域に緊急地震予測!千葉・東北でM5・5 専門家「近日中にも地震が起きる恐れ」(ZAKUZAKU)
地震学者の早川正士氏が1月に東北で発生した地震を事前に予知していたという内容だ。
この記事で早川氏は、次に地震が発生するかもしれない地震危険地帯についても言及していた。
早川氏が夕刊フジに明かしたのは、次の3地域だ。
「16日までに東北地方の陸上、海底でともにM5・5前後、予想される最大震度は青森、岩手で4程度。18日までに東北地方の南側から千葉北部にかけて陸上ならM5・0、海底ならM5・5前後、最大震度は宮城、福島、茨城、千葉で4程度。東京、神奈川では最大震度2の恐れがある。同じく18日までに九州全体で陸上、海底ともにM5・0前後、最大震度4程度が起きる可能性がある」
参照元:3地域に緊急地震予測!千葉・東北でM5・5 専門家「近日中にも地震が起きる恐れ」(ZAKUZAKU)
18日までに千葉県沖で地震が発生する。発生する地震の規模は、もし千葉沖海底ならM5.5前後。最大震度は宮城、福島、茨城、千葉で4程度。
日にちは1日ズレたものの、ほぼ早川氏の指摘通りの地震が発生した。
(画像:tenki.jpより参照)
2017年2月19日18時19分頃
震源地:千葉県東方沖 M5.4 最大震度:4
う~ん、スゴイ!!
予知するアンテナでは早川理論を使って、さらに複合的に電磁波を観測しているわけだから、さらに精度は上昇しているかもしれない。
予知するアンテナの申し込み方法
しかし結局のところ、地震予報の精度がホントに高いかどうかは、実際に使ってみることでしかわからない。
予知するアンテナはホームページからメルアドを登録することで申し込み可能。
とりあえず、メールだけで無料登録して無料会員になるのもいいし、有料会員になってみるのもいいだろう。
有料会員は月額500円。
コンビニ弁当1個分、居酒屋の中ジョッキ1杯分、あるいはうまい棒50個分ともいえる。
予報した過去データはしっかりと残るので、ずっと予知がハズレ続けるなら登録を解除してしまえばいい。
もちろん有料会員はいつでも退会することができる。
☆メルアドの無料登録や有料会員登録はこちらのサイトで申し込みできるよ。
いつか来るといわれている「首都圏直下地震」や「南海トラフ巨大地震」のために
予知するアンテナを利用すれば、自分の住んでいる地域がどれくらい地震リスクが高まっているのか、視覚的にわかりやすく理解できる。
もし、住んでいる場所が赤いエリアに該当する”地震リスク高”の予報が飛び込んできたら…予報が当たるか外れるかはわからないけれども、事前にしっかりと準備や心構えができるはずだ。家族や友人にも注意喚起できるだろう。
地震予報の技術がもっと広がれば、いつかニュースの天気予報のように地震予報が流れる時代がやってくるかもしれない。
それまでは、予知するアンテナを利用して地震予報を手に入れよう。
たしかに小規模な地震であれば観測や予測は難しいかもしれないけど、いつか来るといわれている「首都圏直下大地震」や「南海トラフ巨大地震」であれば、電離層の電磁波に凄まじい異常が発生するかもしれない。予知するアンテナを利用していれば、その異常をいち早く察知できる…かも!?