もしあなたがダイエットしたいと思っていたり、高血圧に悩んでいたり、いつまでも長生きしたいと思っているのなら…
運動しろとか、よく眠れとか、塩分を控えろとか、野菜を多く食べろとか、そんな面倒なことは言わない。
ただお酢を飲む、それだけでいい!!
この記事ではお酢が持つ驚くべき健康効果と共に、しっかりと健康になれるお酢の選び方や、お酢の飲み方を紹介したい。
人類が作り出した奇跡の液体、お酢。
その魅力を存分に感じて欲しい!!
お酢の健康効果と副作用
まずは、お酢の驚くべき健康効果をまとめて紹介しよう。
☆ダイエット効果
お酢を毎日の飲み続けると内臓脂肪が減り、ダイエットに繋がる。
肥満気味の成人男女に1日15mlのお酢を飲んでもらったところ、12週間後には内蔵脂肪、体重、腹囲、BMI、血中中性脂肪が減少したという実験結果がある。
中性脂肪も減るので成人病予防にも効果的だ。
☆”食べ過ぎ”をなしにできる
食事中にお酢を飲んだり、お酢が含まれている料理を食べると、食後の血糖値上昇が緩やかになる。
食後に血糖値が急上昇すると、それを抑えようとインシュリンが分泌される。インシュリンは血中の糖分を脂肪細胞に蓄えることで、血糖値を下げる。
食後の血糖値上昇が緩やかになれば、インシュリンの分泌も減り、糖分が脂肪細胞に蓄えるのを予防できる。
食べ過ぎをなしにできる!!…とまではいかないけど、食べ過ぎによる肥満をある程度予防できるだろう。
☆高血圧の予防
お酢には血圧を正常値に戻す効果がある。
血圧が高めの成人男女に1日15mlのお酢を飲んでもらったところ、お酢を飲まないグループと比べて優位に血圧が低下したとのこと。
高血圧は血管全体へのダメージとなり、さまざまな疾患のリスクを上げてしまう。
高血圧の方は毎日のお酢を習慣にしよう!
☆疲労回復効果
疲労の原因のひとつは、筋肉内のグリコーゲンの減少。
お酢に含まれる酢酸は糖の代謝を助け、筋肉内のグリコーゲンを補充してくれる。
「今日は疲れたな~」
そんな日は、寝る前にお酢ドリンクを1杯飲んでみよう。
☆食欲増進効果
お酢の酸味や香りは味覚や嗅覚を刺激し、食欲をコントロールする脳の摂食中枢に働きかけ、食欲を増進させる。
とくに夏の暑い時期、食欲がわかないと夏バテの原因になっちゃう。
お酢の酸味はそんな時でも食欲を感じさせてくれるはずだ。
☆便秘解消
お酢には胃酸の分泌を促す作用があり、食べ物をしっかりと分解できる。
また、腸を刺激してぜんどう運動を活性化せたり、腸内の善玉菌を増せる。
これらのお酢の作用が便秘の解消に繋がるだろう。
お酢の種類と効能
お酢にはいろんな健康効果があるわけだけど、その種類によっても効果は違ってくる。
米酢
米酢はクエン酸が豊富で疲労回復効果が高い。
黒酢
黒酢はアミノ酸が豊富で抗酸化作用も強い。
高血圧予防や中性脂肪を下げる効果が、他のお酢よりも数倍強いので、同じ量を飲むのであれば黒酢の方がオススメ。
りんご酢
りんご酢はカリウムやりんごポリフェノールが豊富。爽やかな風味による食欲増進効果や、カリウムのむくみの予防効果が期待できる。
バルサミコ酢
バルサミコ酢はぶどうが原料のお酢。ブドウのポリフェノールが豊富で抗酸化作用が強い。
お酢の副作用
お酢に含まれる酢酸はカルシウムをとかす作用がある。
飲み過ぎたからといって骨が溶けるわけじゃないけど、歯のエナメル質は少しだけ溶けちゃうかもしれない。
食事から摂取するレベルであれば、唾液が持つ修復機能で問題なくカバーできるから心配はいらない。
だけどお酢ドリンクなどを飲んだ後には、水で口をゆすいだ方がより確実に歯を守ることができるだろう。
買ってはいけないお酢とは?健康&ダイエットのためのお酢の選び方
「お酢なんてどれを買っても同じでしょ?」
なんて思っちゃいけない。
前述したように、お酢は種類によって健康効果が違うし、中にはオススメできないお酢もある。
健康のためにも選ばない方がいいお酢とは、「合成酢」「調理酢」「穀物酢」の3つだ。
合成酢とは?
合成酢とは、酢酸を水で薄めたものに、砂糖類や化学調味料などを加えた液体調味料。
醸造酢よりも風味が劣り、健康効果もあまり期待できない。
普通のスーパーで売られているのはほとんどが醸造酢なので大丈夫だけど、聞いたことのないメーカーであまりにも安すぎるお酢が売られていたら念のため確認した方がいいかもしれない。
調味酢とは?
調味酢とは、料理に使いやすいようにいろんな調味料を加えたお酢のこと。
混ぜるだけで酢飯ができるお酢。
レモン風味やかつおだし、昆布だしを加えたお酢なんかもある。
料理には便利かもしれないけど、いろんな添加物が含まれているのであまりお勧めできない。
穀物酢とは?
穀物酢とは、その名の通り、穀物から作られたお酢のこと。
米だけから作られる米酢や黒酢とは違い、いろんな穀物が混合されており、中には遺伝子組み換え穀物や、質の悪い穀物が使われている可能性もある。
純米酢と穀物酢の原材料を比較すれば一目瞭然。
左の純米酢は原材料が米だけ。
右の穀物酢には小麦、米、コーンが使われているのがわかる。
もちろん穀物酢だって健康には良いのだろうけど、できることなら米酢の方を選びたい。
☆健康のためにお酢を飲むのなら、「合成酢」「調理酢」「穀物酢」は選ばないようにしよう。
お酢の健康&ダイエット効果が得られる飲み方のポイント
1日にどれくらいのお酢を飲めば、十分な健康効果が得られるのか?
一般的には、1日に大さじ1杯分(15ml)でいいとされるが、実際にはもう少し多く飲んだ方がいいようだ。
お酢の最適な1日の摂取量は、体重1㎏に対して0.5mlがよいとされている。
例えば体重が60㎏であれば、0.5ml×60=30mlとなり、1日に大さじ2杯(30ml)のお酢がベスト!!
体重 | 1日のお酢の摂取量 |
40㎏ | 20ml |
50㎏ | 25ml |
60㎏ | 30ml |
70㎏ | 35ml |
自分の体重と0.5をかけて、自分にとってのベストな摂取量を導き出してみよう!!
もっともオススメのお酢の種類は?
もっとも健康効果の高いお酢は黒酢。
黒酢は発酵熟成に1年以上かけるため、色が黒く変色する。
この長期間の熟成によって、健康効果がパワーアップする。
他のお酢と比べても、同じ量を摂取した時の健康効果が5~8倍にもなるとか。
もしとくにこだわりがないのであれば、黒酢を選んでおけば間違いないだろう。
お酢を飲み過ぎると身体に悪い??
1日の適切な摂取量をお伝えしたわけだけど、「お酢が健康にいいというのならたくさん飲めば飲むほど身体にいいはず!!」と思っちゃう人もいるだろう。
健康のためにお酢をたくさん飲むのはいいのだろうか??
基本的にお酢の摂取制限はないし、たくさん飲んでもいい。
だけど物事には限度ってものがある。
お酢に含まれる酢酸は胃腸への刺激になるので、飲み過ぎたら荒れてしまうかもしれない。
先ほど紹介した1日の摂取量を目安に、あまり飲み過ぎないようにしよう。
たくさん飲んでも健康効果が倍増するわけではないし、大切なのは毎日飲み続けることなのだから。
お酢の効能は薄めるとなくなる?
お酢の健康は薄めたとしてもまったく問題なく得られる。
熱にも強いので、加熱する料理に使っても大丈夫。
むしろ薄めずに原液で飲む方が危険だ。
お酢の酢酸濃度は4.5%ほどなので、安全のためにも、最低でも5倍に希釈して飲む必要がある。
めっちゃ美味しいお酢ドリンク・レシピ
「お酢が健康にいいのはわかったけど、あの酸っぱい味が苦手なんだよな~」
そんな方にオススメのお酢ドリンク・レシピを紹介したい。
必要なのはお酢とカルピス、そして牛乳だ。
使うお酢は米酢か黒酢がオススメ。
- お酢大さじ1杯(15ml)
- カルピス大さじ1杯(15ml)
- 牛乳200ml~250ml
上記の分量をコップに入れて混ぜるだけでOK。
するとどうだ!
まるで飲むヨーグルトのように、まろやかで味わい深い、お酢ドリンクが完成するのだ。
牛乳によってお酢の酸味は抑えられるし、カルシウムやたんぱく質も摂取できる。
カルピスには乳酸菌が含まれているし、お酢の整腸作用をサポートしてくれるだろう。
(このレシピでもやっぱり酸っぱい!という方はお酢の量を減らしてみよう)
こいつを1日1杯飲むだけで、ダイエット効果、血糖値改善効果、疲労回復効果、便秘解消効果など、いろんな健康効果が享受できるはずだ。